レコーディング・エンジニアの山田ノブマサ氏に聞くSputnik
レコーディング・エンジニアの山田ノブマサ氏に聞くSputnik
LOVE PSYCHEDELICOの制作にはエンジニアとしてだけでなくミュージシャンとしても深く関与する山田ノブマサ氏にSputnikについてインタビュー。
LOVE PSYCHEDELICOの制作にはエンジニアとしてだけでなくミュージシャンとしても深く関与する山田ノブマサ氏にSputnikについてインタビュー。

大学在学中よりジャズ、ロックなどのバンドでドラムを演奏。ビクター・スタジオに入社後1993年にフリーランスのエンジニアとなり自身のスタジオ amp'box Recording studioを拠点に近藤等則、一三十三一などを手掛けたほか、LOVE PSYCHEDELICOの制作にはエンジニアとしてだけでなくミュージシャンとしても深く関与する山田ノブマサ氏にSputnikについてインタビューしました。
─山田さんのバックグラウンドを教えて下さい
理系の大学を出て、東芝で携帯電話(移動無線と呼ばれていた時代)の電波をカットするフィルターの設計をしていたんですよ。元々バンドをやっていたのもあるんですが、1986年にビクター・スタジオにお願いして入れてもらったんです。その後、少しずつ録音機材を買いためてフリーのエンジニアになり、車に機材を乗せてその都度現場へ行ってレコーディングしていたんです。
僕が入った頃は、アナログ・マルチの時代でコンソールはSSLやNEVEで数億って時代。アナログ・マルチが800万から1500万位、、デジタル・マルチが3000万とか4000万とかの時代で、スタジオを作るには最低2億かかるって言われていたんです。それが、Pro Toolsが出てから時代が変わりましたね。数百万あれば卓とテープレコーダーが手に入るじゃないですか。僕らの感覚だと卓とテープレコーダーが1億以上って感覚だったのが、わずか数百万で手に入りしかもクオリティーがそんなに変わらないですから。1999年頃、Pro Toolsもマイクロフォンもアウトボードも持ってるし部屋さえあればスタジオできちゃうなと思って見つけたのが、このamp'box Recording studioなんです。当時はプライベート・スタジオってそんなにメジャーじゃなかったんです。今でこそプライベート・スタジオを所有する人は多いですけど、その弊害として録音のプロじゃないアレンジャーやミュージシャンも自分達でレコーディングする様になって音のクオリティーが急激に落ちたんですけどね(笑)、やはりプロのエンジニアが録る音は違いますよ!
─M-Audio Sputnikをレコーディングで使用していかがでしたか?
今、クアトロ・ロコスと言う、パーカッションのペッカーさん、キムチさん、ベースの高橋ゲタ夫さん、ピアノの津垣さんがメンバーの4人組のラテン・バンドのレコーディングをしているのですが、この前ゲストに南佳孝さんが来られてボーカルの録音にM-Audio Sputnikを使わせてもらいました。都内のスタジオで録音したのですが、レコーディング当日に南さんが普段使われているNeumann 67を持って行けなくて、Neumann 67や47を復刻させた様な結構高いマイクロフォンがスタジオ備品であったので、それらとM-Audio Sputnikを立てて使ってみたらM-Audio Sputnikの方が良くて(笑)南さんもこれ良いじゃんどこのマイクロフォン?って..結局、M-Audio SputnikでOKテイクになりました。
パーカッションのオーバーヘッドや小物のレコーディングには普段Neumann 87等のマイクを2本立てて使うんですが、ステレオでマイクロフォンを立てると、ペッカーさんやキムチさん達は自分でパンニングしながら色々やってくれるんですけど、M-Audio Sputnikは許容誤差が±1.5dBで製造されているから2本あればステレオ・マッチングもほぼOKだし パーカッションにも面白く使えるんじゃないかなと思ってます。LOVE PSYCHEDELICOのレコーディングも始まっているので、そちらにも使ってみたいですね。
理系の大学を出て、東芝で携帯電話(移動無線と呼ばれていた時代)の電波をカットするフィルターの設計をしていたんですよ。元々バンドをやっていたのもあるんですが、1986年にビクター・スタジオにお願いして入れてもらったんです。その後、少しずつ録音機材を買いためてフリーのエンジニアになり、車に機材を乗せてその都度現場へ行ってレコーディングしていたんです。
僕が入った頃は、アナログ・マルチの時代でコンソールはSSLやNEVEで数億って時代。アナログ・マルチが800万から1500万位、、デジタル・マルチが3000万とか4000万とかの時代で、スタジオを作るには最低2億かかるって言われていたんです。それが、Pro Toolsが出てから時代が変わりましたね。数百万あれば卓とテープレコーダーが手に入るじゃないですか。僕らの感覚だと卓とテープレコーダーが1億以上って感覚だったのが、わずか数百万で手に入りしかもクオリティーがそんなに変わらないですから。1999年頃、Pro Toolsもマイクロフォンもアウトボードも持ってるし部屋さえあればスタジオできちゃうなと思って見つけたのが、このamp'box Recording studioなんです。当時はプライベート・スタジオってそんなにメジャーじゃなかったんです。今でこそプライベート・スタジオを所有する人は多いですけど、その弊害として録音のプロじゃないアレンジャーやミュージシャンも自分達でレコーディングする様になって音のクオリティーが急激に落ちたんですけどね(笑)、やはりプロのエンジニアが録る音は違いますよ!
─M-Audio Sputnikをレコーディングで使用していかがでしたか?
今、クアトロ・ロコスと言う、パーカッションのペッカーさん、キムチさん、ベースの高橋ゲタ夫さん、ピアノの津垣さんがメンバーの4人組のラテン・バンドのレコーディングをしているのですが、この前ゲストに南佳孝さんが来られてボーカルの録音にM-Audio Sputnikを使わせてもらいました。都内のスタジオで録音したのですが、レコーディング当日に南さんが普段使われているNeumann 67を持って行けなくて、Neumann 67や47を復刻させた様な結構高いマイクロフォンがスタジオ備品であったので、それらとM-Audio Sputnikを立てて使ってみたらM-Audio Sputnikの方が良くて(笑)南さんもこれ良いじゃんどこのマイクロフォン?って..結局、M-Audio SputnikでOKテイクになりました。
パーカッションのオーバーヘッドや小物のレコーディングには普段Neumann 87等のマイクを2本立てて使うんですが、ステレオでマイクロフォンを立てると、ペッカーさんやキムチさん達は自分でパンニングしながら色々やってくれるんですけど、M-Audio Sputnikは許容誤差が±1.5dBで製造されているから2本あればステレオ・マッチングもほぼOKだし パーカッションにも面白く使えるんじゃないかなと思ってます。LOVE PSYCHEDELICOのレコーディングも始まっているので、そちらにも使ってみたいですね。
─音の印象に関してはどう思われましたか?
第一印象として素性が凄く良いなと思いましたね。M-Audioのマイクロフォンって今まで使ったことが無かったのですが、芯を捉えると言うか本質を捉えることができて良いです。僕がよく使う表現ですが、音が「引っかかる」感じです。イメージとしてはNeumann 67に近いと言うか、Neumann 67も中域が強いんですよ。だからこそ、ロックとかのボーカルにガッツが出るんです。例えばSonyの800GやBrauner の VMAの様にコストをかけてワイドレンジな製品を作ればそれはそれでありだと思いますが、今時の10万前後のローコストのマイクロフォンでワイドレンジな製品を作ろうとすると、取って付けた様なハイ上がりの芯が捉えられないまま変にシャリシャリして固いだけの音のマイクに成ってします。そう言う意味でもM-Audio Sputnikは良く出来ていて、適度にハイも伸びてるし、しっかりと芯がある音が録れる。
第一印象として素性が凄く良いなと思いましたね。M-Audioのマイクロフォンって今まで使ったことが無かったのですが、芯を捉えると言うか本質を捉えることができて良いです。僕がよく使う表現ですが、音が「引っかかる」感じです。イメージとしてはNeumann 67に近いと言うか、Neumann 67も中域が強いんですよ。だからこそ、ロックとかのボーカルにガッツが出るんです。例えばSonyの800GやBrauner の VMAの様にコストをかけてワイドレンジな製品を作ればそれはそれでありだと思いますが、今時の10万前後のローコストのマイクロフォンでワイドレンジな製品を作ろうとすると、取って付けた様なハイ上がりの芯が捉えられないまま変にシャリシャリして固いだけの音のマイクに成ってします。そう言う意味でもM-Audio Sputnikは良く出来ていて、適度にハイも伸びてるし、しっかりと芯がある音が録れる。
僕らプロのエンジニアにとってハイが伸びている事はあまり必要無いんです、もしそれが必要ならばNEVEやAPIの等の優秀なアナログEQがあるのでそれでハイの伸びは作れる。それよりも芯がちゃんと捉えられるかが最も重要なんです。だからトラックダウンだけ依頼される場合には、芯がちゃんと捉えられるマイクロフォンで録音をお願いするんです。芯があるからこそアウトボードで音作りができるんであって、芯が無ければお手上げなんです(笑)
─マイクロフォン選びのポイントはなんですか?
─マイクロフォン選びのポイントはなんですか?

僕はマイクプリアンプにNEVE 1073を持っているのですが、こういったビンテージ機材は修理パーツが高価で希少なんです。だから現行モデルで何とかビンテージと同じクオリティーの物を探して今まで1チャンネルあたり50万位もする様な復刻モデルを何台も聴いてきてるんですけど、試聴した機材の中ではCHAMELEON LABS の7622が一番良かったんですよ。クラシックのレコーディングでも使える程S/Nも良くて。でも2チャンネルで12万円程度なんで、プロからするとちょっと見向きもしないと言うか、聴く以前にチェックもしないレベルになっちゃうんです。色んなミュージシャンやエンジニアへ散々進めても誰も買わないんですよね(笑)
だから、プロでもフラットに機材を見れる人って凄く少ないですよ。価格、ブランド、生産国とか一切関係なく純粋にその製品の本質を判断できる人って本当に少なくて、僕が見てると一流な人ってフラットに見れる人が多いんですよ。中途半端な人って自分の判断基準が無いって言うか、誰かの言葉に影響されるだけと言うか... フラットで聴ける様になるためには、それだけ経験も積まなきゃいけないし、経験の無い人はどれを選んだら良いのか自分自身で分からないから、パッと聴き派手な音のマイクロフォンの方がよく聴こえた様に錯覚するんです。本当の意味でのコスト・パフォーマンスってCHAMELEON LABSの 7622やM-Audio Sputnikの様な製品だと思うんです。僕はM-Audioのポリシーに共感を持っていますよ。
(2009年5月amp'box Recording studioにて)
アルバム情報
自身のユニットROSIE。4月15日よりiTunes Storeにてミニアルバム「so in love」配信中。
ROSIE ー「so in love」
1. so In Love
2. 愛し方も知らないで許しあう
3. そろそろ...
4. 流れ星
5. ohayo!






